あらすじ:
雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ。
まっしろで、、くちばしと華奢な脚が濃いピンク色。
「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、
一番いい食べ物は、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらない
しっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい。
小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語*
著者:江國香織
コメント:
「小鳥ちゃんの寝息は、小さくてウエハースみたいに軽い。」
・・・胸がきゅんとするような表現で溢れています。
とにかくすべてが可愛いくて、愛おしい♥アイスクリームが好きな小鳥ちゃん。
洗濯機が回っているのを見るのが好きな小鳥ちゃん。
「ん」が付いても終わらない しりとりが好きな小鳥ちゃん。
お布団で眠る小鳥ちゃん。
気に入らない事があると、写真立てを倒す小鳥ちゃん。
特にお気に入りは、足が冷たいと騒いで、カフェでお皿にお湯をくんで
もらって足湯をするシーン*
荒井良二さんの挿絵もとても可愛くて、小説というよりも、絵本のよう。
実際に小鳥や、小動物と暮らしている、暮らした経験がある人は余計に
感情移入してしまうんじゃないかな^^
外は寒いけれど、お部屋の中はあったかい、冬の幸せを形にしたような
作品です。 温かい飲み物を用意して、何度でも読み返したくなります。
こんな人におすすめ:
・動物が好き。・ファンタジーが好き。
・ちょっと気まぐれで素直になれない人。
・可愛いものが好き。
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